輝く女性や企業情報を発信していくレポートのページ。
第四回は、石川県金沢市の株式会社ハートハウスでキッチンプランナーをされている安田香奈美さん。
ハートハウスはオーダーメイドをはじめ、望みのキッチンを設計・施工してくれる会社です。
安田さんに、現在のお仕事に就かれた経緯やキッチンに対する思いをおうかがいしました。


Vol.04
Life
株式会社ハートハウス
HEART HOUSE
2018.06.25
Kanami Yasuda
CHAPTER /
01
入社で知った、キッチンのおもしろさ


弊社ではオーダーキッチンの設計・施工を行なっています。ショールームも備えていますので、お客様がご来店したらご案内をしています。キッチンプランへお話が進んだ場合は、ヒアリングを実施。打ち合わせを重ねて、プランニングしていきます。
プランナーはお客様のご要望や悩みをお聞きして、問題等を解決し、キッチンプランをご提案します。
いえいえ、この仕事を始めたのは40代になってからなんですよ。短大を卒業後に事務系の仕事を10年くらいしていました。結婚・出産後に退職し、30代は短期契約で派遣社員の仕事をしていました。
40代になって、子どもも大きくなり手が離れてきました。
そうしたことで派遣で色々な会社を渡り歩くのではなく、1つのところにパートとして勤めようかなと考えたんですね。
以前に、CADオペレーターの仕事を派遣の際に行なっていたため、同じ内容のものを探していました。その時、ハートハウスの求人を見つけ応募したのがきっかけです。
そうなんです。会社にこだわるというより、ともかく「外へ出たい、働きたい」という思いが強かったですね。こちらで仕事をするようになって、「キッチンって、こんなに自由に作れるんだ。おもしろい!」と、魅力に引き込まれていきました。
キッチンプランナー他、工事担当者、広報が知恵を出し合い、みんながイキイキと仕事をしている姿に触発されました。
派遣は職種にこだわらず、時間帯や場所で選んでいました。そのため様々な会社で働くことになったのですが、どの仕事からも必ず得るものがありましたね。
初めてやる仕事のときは、「覚えよう、理解しよう」と一生懸命になります。そうして身につけたものは、自分にとって財産になっています。
キッチンプランナーとはまったく別の仕事であっても、活きてくるものはあります。どんな職業であれ、しっかりと仕事をやっていけば身につくものは必ずあるんです。
CHAPTER /
02
打ち合わせの過程も楽しんでほしい


お客様のご要望をしっかり聞くということです。お一人お一人、ご要望やお悩みは千差万別、多岐に渡ります。機能性とデザイン性がお客様にとって完璧なキッチンを目指し、ご提案させていただいています。
ただできあがりだけを目指すのではなく、何度も打ち合わせを重ねる中で、思いが少しずつ形になっていく過程をお客様にも楽しんでほしいですね。
こだわりのキッチンができあがっていけば、愛着も更に湧きます。
また、適格なご提案をさせていただくために、常に勉強は欠かせません。会社では最先端のキッチンを学ぶため、イタリア研修もしています。
社員の全員が女性なんです。実際、毎日キッチンに立つ人ばかりのため、見た目のデザインだけでなく、使う人の気持ちに寄り添ってのご提案が出来ます。
例えばタオルを置く場所をどこにするかだとか、最終的にはごく細かいところまで突き詰めてお話をさせていただきます。
何でもそうですが、実際に使っている人だとやはり共感点が多いと思います。あるお客様からは、住宅会社の男性担当者の方にどうしてもキッチンの要望をわかってもらえず、「ここに来て、やっと自分の望みを理解してもらえた」と喜んでいただきました。
「このケースが1番」というより、皆さん印象に残っていますね。キッチンが完成して引き渡す時、お客様がすごく喜んで幸せの笑顔があふれている。そういう場面に立ち会えると、この仕事をしていて良かったと心から思います。
キッチンはただ単に料理を作る場所というだけでなく、お母さんでもお父さんでもお子さんであっても、誰が来ても心地よい空間であってほしいと願っています。
そういう場所には自然と人が集まりますし、笑顔も生まれます。使い勝手とデザイン性はもちろんのこと、居心地の良さというのを私たちは大切にしています。
CHAPTER /
03
お引渡しは、お嫁へ出す心境に


ここに入社する前にキッチンを作りましたが、やはり悩みましたね。当時は、こんなに色んなキッチンがあることも知りませんでした。
今はシンプルで清潔、使いやすいというのをキーワードに自分のキッチンを作っています。必需品は浄水器と大型食洗機。食洗機はとても便利なので、お客様にもおすすめしています。
後は料理が楽しくなる工夫もしていますよ。最近はデンマーク製のフライパン・スキャンパンがお気に入り。
お玉やフライ返し、レードルは木製のものを揃えています。金属より使い心地がいいんです。キッチンをまるごと変えなくても、小物を工夫するだけでキッチンにいるのが嬉しくなりますよ。
週一ですが、ジムへ行ったり、ヨガをしています。体を鍛えたら白山登山にチャレンジしてみたいですね。娘が京都に住んでいるので、連休には京都へ行って散策しています。
京都は行く度に新しい発見があって、奥が深いです。子どもが手から離れてきたので、これからは自分の時間を増やしていきたいですね。
お客様が望むキッチンを形にできたときです。一年点検などで拝見しに行くと、お引き渡した時に比べ、ずっと素敵になっているキッチンがたくさんあります。キッチンは人に使われ、息吹に触れることで一層魅力的になります。
その時に「ものすごく満足しています」というお声をいただけると、とても嬉しいです。それと同時に「ここはこうしたほうが良かったわ。次の打ち合わせで活かしてね」と感想をいただけるのもありがたいんです。
私たちの仕事は、資格を取ってカタログを覚えれば誰でもできるというものではありません。お客様からの要望を積み重ねていくことが、自分のスキルとして磨かれていきます。
打ち合わせを重ねプランニングしていると、半分は自分のキッチンを作っているような気持ちにもなるんです。お引渡しはお嫁に出すような気分ですよ。
お施主様の元へ嫁がれるのを若干寂しい気持ちで見送りつつ、時間が経っても大事に使ってくださっている。そのことを知ると、とても嬉しくなりますね。
取り扱うキッチンは、イタリアEuromobil(ユーロモビル)と国産kitchenhouse(キッチンハウス)の2メーカー。
両メーカーともセミオーダーキッチンのため自由な形をご要望できます。高品質でありながら機能性も充実。ご要望が多岐に渡るキッチン空間を満足度高く設計できる商品です。
価格:200万~

KANAMI YASUDA
安田 香奈美
キッチンプランナー
キッチンづくりのスペシャリストが集うハートハウスに入社して13年。
豊富な知識と日々主婦としてキッチンに立つ経験を活かし、お客様とのお打合せからキッチン設計まで幅広く担当。
お客様お一人お一人の夢を形に、100人100通りのキッチンを手掛ける。